こんにちは!整理収納アドバイザーの田中まきこです。
今回は、家族みんなの衣類を一箇所にまとめた「ファミリークローゼット」の効果的な作り方をご紹介します。
忙しい日々の中で、各部屋へ洋服を振り分けるのってすごく大変ですよね。
家事も片付けも楽になる、家族みんなにとって嬉しいファミリークローゼットを作りましょう!
すでにファミリークローゼットを実践されている方も、見直しの参考にしてくださいね。
ファミリークローゼットとは?
ファミリークローゼットとは、家族全員の衣類や身支度品を一箇所にまとめた収納スペースのことです。
個々の部屋にクローゼットが分かれているのではなく、玄関近くや廊下などアクセスしやすい場所に、家族全員分の洋服や小物を収納するのが特徴です。
「クローゼット」と言われると、家を建てる段階で作っていないと叶わない・・と諦める方もいますが、
皆さんのお家には、使い方の決まっていない「空いている部屋」はありませんか?
ファミリー世帯ですと、「いつか子ども部屋にしたい」や「いつか書斎として整えたい」など、現在は特に用途がなく納戸になってしまっている部屋があるご家庭は多いものです。
空いている部屋をファミリークローゼット仕様で使うことも可能ですので、
ここでお伝えするファミリークローゼットは、あくまで一緒に住む家族の服が1か所にまとまっている状態だと思っていただければと思います。
ファミリークローゼットを導入するメリット
せっかく各部屋にクローゼットがあるのに、どうしてファミリークローゼットがあると便利なのか?
ここでは、ファミリークローゼットを導入するメリットを3つに分けてご紹介します。
時短になる
- まだ子供に手がかかる時期は、1か所で準備が済むので、朝の支度がスムーズに進みます。
- 洗濯後の片付けも一箇所で完結できるため、家事の効率がアップ!
部屋がすっきり片付く
- 各部屋に衣類を置く必要がなくなるので、ベッドルームやリビングが広く使えます。
- 洗濯モノのちょい置きが減ることで、生活感の少ない空間を維持することができます。
物の量を把握しやすい
- 家族全員分の洋服が見える場所にまとまっているため、どれくらいの量があるのかが一目でわかります。
- 同じ背丈の家族なら、洋服をシェアしやすく無駄遣いが減る効果も。
効果的なファミリークローゼットの作り方
では、そんなファミリークローゼットを快適に使いこなすために大切なポイントをご紹介します。
1. ファミリークローゼットで管理するモノを厳選する
- ファミリークローゼットは、常に稼働する服だけが管理されている事がベストです。冠婚葬祭の服や、たまにしか着ないおしゃれ着、季節外の服などは、あえて違う場所で管理すると家事がしやすくなります。
- 服だけでなく、よく使うカバンやハンカチなど、日々、外出の際に必要なモノのスペースも作っておくと、より時短の効果を実感していただけると思います。
- 人によって必要な服の量が違ったり、制服や仕事着などの専用の服の管理が必要な場合もあります。どんな服が管理されていると便利か、家族で作戦を練りましょう。
2. 収納スペースの高さと配置
- 子供用の高さは、自分で取り出しやすいように下の方に。成長に合わせて調整できるラックやハンガーバーを設置するのもおすすめです。
- 下着などは、浅い収納ケースの方がとりやすかったり、ズボンを立てて収納するなら、ある程度の深さが必要です。収納ケースは、なにを収納するのか決めてから購入しましょう。
3. 分け方のルールを決める
- 上着、パンツ、Tシャツなど、アイテムごとに分けて収納すると、探す手間が省けます。
- 家族ごとの棚やボックスを作ることで、誰のものかが一目でわかるようになります。ちなみに、我が家の場合は、縦ラインで家族4人を分けています。
4. 家族が使いやすくするための工夫
ファミリークローゼットは「使いやすさ」が一番大切です。家事をする人の負担が少なく、家族みんなが気軽に使えるよう、ちょっとした工夫をしましょう。
1. ラベルを活用
- 小さなお子さんがいる場合でも、ラベルで「これは〇〇くんのもの」とわかりやすくしましょう。
- 透明な収納が使えない場合は、アイコンなどで視覚的にもわかりやすくしておくことで、入れ間違えなどを防ぐことができます。
2. 収納用品を活用する
- 衣替えの時期にも楽に対応するために、季節外の服の収納用品をそろえておくのが効果的です!引き出しだけを入れ替えるだけなので、衣替えの負担軽減につながります。
- それぞれのゾーンにカゴを配置し、「まだ着れる服」をちょっと置いて置けるようにすると、パジャマやは織物が、リビングなどに無造作に置かれてしまうことを防ぐことができます。
3. 子供の成長に合わせた柔軟な配置変更
- 子供が大きくなると、必要な収納の量や取り出しやすい高さが変わります。そのため、定期的に棚の位置を変えたり、使い勝手を見直しましょう。
- ファミリークローゼットの場合は、親だけが家事シェアをするのではなく、子どもにも積極的にお手伝いをさせましょう。日々の洋服の振り分けはもちろん、衣替えなども家族全員で楽しく行い、自主性を育めるといいですね。
5. まとめ
ファミリークローゼットは、家族全員が使いやすく、家事が効率化できる理想的な収納スタイルです。
高さや配置、アイテム別の整理、ラベリングなどの工夫を取り入れることで、家族みんなが使いやすいクローゼットになります。
家族の生活スタイルや成長に合わせて、少しずつアレンジしながら、楽しく快適なファミリークローゼットを作ってみてくださいね!