こんにちは。整理収納アドバイザーの田中まきこです。
大変光栄なことに、2024年(10期)の整理収納アカデミアより、講義の講師を勤めさせて頂くことになりました。
今回は、そのご報告と、アカデミアで採用されました講座についてご紹介させていただきます。
整理収納アカデミアとは
まずは、知らない方も多いかと思いますので、整理収納アカデミアについて簡単にご紹介させていただきます。

整理収納アカデミアは、特定非営利活動法人ハウスキーピング協会が提供する、整理収納1級資格取得者を対象とした学びの場です。通常の整理収納理論の専門的要素を高め、企業や社会で通用する実力を身に付けることができる人材の育成を目的としています。講義・ワーク・グループ活動を通して、実践的なスキルやプロ意識磨き、自信を持って活躍できる力を育むことができます。
また在籍期間内に定められた単位を取得することで、
「整理収納アカデミアマスター」という、整理収納アドバイザーの最上位資格を取得することができます。
アカデミアマスターになると、
ハウスキーピング協会の支援の元、さまざまな活動やチャレンジをすることができます。

私が創設した「いい夫婦の片付け研究所」や、活動ブログ「モノかたり」ブログも、ハウスキーピング協会から認証を受けて活動しています。
これから整理収納の分野で活躍したいと考えている方にとっては、成長と可能性を広げることができる、とても魅力的な学びの場なのではないでしょうか。
担当する講座について
~チームビルディングから学ぶ~いい夫婦の片付け研究会
この講座は、私と静岡県在住の整理収納アドバイザー「ことのみなえ」さんが創設したいい夫婦の片付け研究所が、ハウスキーピング協会から依頼を受け、1期あたり2日間(全4回)の講座を行います。




夫婦は家庭を共に運営するチームであるという視点を取り入れ、
現代社会をとりまく「夫婦の価値観の変化」や「夫婦間のチームビルディング」という新たな学びを提供します。
なぜ整理収納アドバイザーが夫婦を学ぶのか?
日本では古くから【夫婦喧嘩は犬も食わぬ】ということわざがあるように、
夫婦の揉め事は、たいがい些細(ささい)なことだから、放っておきなさい。という文化があります。
これは、日本人が夫婦関係にまったく興味がない。ということではなく、
夫婦の事に介入するのは野暮(空気が読めない)な事であり、2人で解決するしかない。見守るしかない。
といった意味合いになるかと思います。
家庭に入る整理収納アドバイザーは、家庭内の状況をヒアリングすることで作業を進めることができます。
しかし、この「夫婦の話は野暮である文化」により、夫婦関係への深いアプローチを避けてしまう傾向があることは、クライアントご夫婦の満足度を上げられない、見えないハードルになっているのではないかと思います。
なぜならば、ご家庭の整理収納に関わるのであれば、
家庭の共同経営者である夫婦からの理解を得たり、適格なご提案をすることが求められるからです。
それは、決して家事がシェアできる環境だけではありません。
夫婦が1つのチームとして連携できる環境作りこそが、整理収納アドバイザーに求められる新たなスキルなのだと感じています。
常に一歩先を見据える整理収納アカデミアだからこそ、
この講座を採用いただけたのではないかと、大変嬉しく思っています。
夫婦のチームビルディング
チームビルディングとは、主にビジネスで用いら、メンバー1人ひとりのスキルや経験を最大限に活かし、目標を達成できるチームを作り上げる取り組み全般のことを言います。
チームビルディングとは?
チームビルディングと言えば、コミュニケーションの改善ではないでしょうか。
新入社員やプロジェクトチーム内のコミュニケーションを活性化するために定期的なミーティングや研修をおこなったり、チームの力をより高めるためのレクリエーションを実施したりしますが、ご夫婦ではどうでしょうか?
①忙しすぎて、細部まで目が行き届かない
②互いに、忙しいことを理由に家の事を押し付け合ってしまう
③家に帰っても、家事に追われてしまい幸福感を感じる機会が少ない
このような業況の中、コミュニケーションがうまくいっているとは言えません。
チームビルディングなんて夢のまた夢・・・
この数年、まともな夫婦の会話すらないというご家庭も多いのではないでしょうか?
実は、この夫婦のコミュニケーション問題に、整理収納が役に立つと聞けば、少し興味が沸いてくるのではないでしょうか。
家庭を会社に例えてみると・・
家庭を会社に例えると以下のような配置が考えられます。
1.総務部
- 役割:家庭全体の管理や運営、日常の事務手続きや家計の管理、住居のメンテナンスなどを担当。
- 具体例:家計の予算管理、光熱費の支払い、掃除や片付け、家族のスケジュール管理。
2.人事部
- 役割:家族全員の健康管理や教育、行事の企画、家族内のコミュニケーションの調整を担当。
- 具体例:子どもの学校や習い事の管理、健康診断の手配、家族間の調整や役割分担。
3.経理部
- 役割:家計の収支管理、貯蓄や投資計画の立案、税金の管理などを担当。
- 具体例:家計簿の記入、収入・支出の管理、貯金や投資の計画立案。
4.購入部
- 役割:家庭に必要な物資の調達や購入、在庫の管理を担当。
- 具体例:食料品や日用品の買い出し、家庭内の消費品の在庫管理。
5.広報・企画部
- 役割:家族旅行やイベントの計画、家族のコミュニケーションを活性化するための取り組みを担当。
- 具体例:旅行や週末のレジャーの計画、誕生日や季節のイベントの企画。
6.調理部(フードサービス部門)
- 役割:家族の食事計画・準備し、栄養バランスを考慮した食生活を提供します。
- 具体例:毎日の食事作り、献立の作成、食材の管理。
7.施設管理部
- 役割:家のメンテナンスや安全対策、家電の管理など、家の設備を整える、快適に維持することを担当。
- 具体例:家の修理やメンテナンス、DIY、庭の手入れ防犯や対策。
8. IT部
- 役割:家庭内のインターネットやデジタル機器の管理、トラブルシューティングを担当。
- 具体例: Wi-Fiの管理、パソコンやスマホの設定、家庭内でのITサポート。
9.教育部
- 役割:子どもの教育や学習支援、家庭内での学びの環境整備を担当。
- 具体例:宿題のサポート、習い事のサポート、家庭学習の計画。



家庭を会社の部署に例えると、役割や活動を具体的にイメージしやすくなりますね。
これだけのことを夫婦が二人三脚で、外で働きながら分担していかねばならないと考えれば、
夫婦が一丸となって頑張れる環境、短時間で家庭業務をこなす効率的な環境を同時に整備していかねばなりません。
そんな効果を発揮するのが、整理収納のサポートだと思っています。
法改正やIT技術の進化など、働く環境や社会システムが日々変化する現代において、
ロールモデルのない不安を抱えているご夫婦は多いのではないでしょうか。
この講座を学んだ整理収納アドバイザーが、全国の悩めるご夫婦の良き相談者、良き理解者として活動できるよう未来に向けて、講師活動を全力で取り組んでいきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。

