こんにちは。整理収納アドバイザーの田中です。
今日は、整理収納アドバイザーに依頼する際に重要な「ご家族の許可」についてお話ししたいと思います。
これから整理収納アドバイザーに依頼してみたいと考えている方も、
整理収納アドバイザーのプロとして活動したいと考えている方も参考にして頂けたら嬉しいです。
ご家族の許可が不可欠な理由
依頼者の中には、家族に隠してこっそり依頼したい・・という方もいるかもしれません。
私のサポートでは、「ご家族の許可」がない状態は事前にお断りをするようにしています。ですが、私に限らず整理収納アドバイザーに依頼する場合は、必ずご家族の許可をとるようにしてください。
なぜ、「ご家族の許可」が不可欠なのかについて、3つの理由をご紹介します。
プライバシーと感情への配慮
整理収納のプロセスでは、家の中の様々な場所や物品に触れることになります。
あなたも自分の知らない間にプライベート空間に入り込まれ、モノを移動したり触られたりするのは不快だと感じるでしょう。
キッチンや洗面所、リビング、玄関などの共有スペースであっても、プライバシーに関わる部分は必ずあります。許可がないまま始めてしまったことで、無用なトラブルや感情的な対立を招く恐れもあるのです。
整理は所有者がいないとできない
モノの整理には「要る」「要らない」の判断がつきものですが、所有者の意向を無視して進めると不要なトラブルや後悔が生まれます。例えば、依頼者が「不要」と判断しても、他の家族が大切にしているものであったり、思い出の品や、実は非常に価値のあるモノである場合もあります。
そのように、どのように扱えばよいか判断がつかない状態ですと、アドバイスする側も困ってしまい、依頼者が希望する結果まで結びつかない可能性も出てきてしまうのです。
完璧に元に戻すことはできない
私のサポートですと、「ご家族の許可」をちゃんと取らずにトラブルになってしまっても保証対象外です。ですので、ご自身で元の状態に戻して頂く必要があります。
なぜなら、整理収納アドバイザーはたくさんのご家庭を抱えています。もし復元の依頼ができたとしても、記憶をたどりながら完璧に元の状態に戻すことはできないでしょう。
また、「大切なモノを処分してしまった」というトラブルについては、どうにもなりません。
そのようなトラブルを回避するためにも必ずご家族全員の許可を取り、安心して気持ちよく整理収納を行っていただきたいと思います。
ご家族の許可を得る方法
「許可をとる」と言っても、そんなに難しい許可をとって頂く必要はありません。
では、ここからは「家族の許可」を得るための方法をご紹介します。
依頼する前に許可をとる
一番にやって頂きたいのは、依頼する前のタイミングでの許可です。ただ「頼んでもいい?」と伝えるよりも、以下の点を踏まえて話ができると、家族も検討しやすいのではないかと思います。
・整理収納アドバイザーに頼みたい家の中の悩み事
・プロに頼むメリット
・費用やかかる期間
もし私にご依頼頂く場合であれば、「初回カウンセリング」にて、作業手順に関する資料や見積書をお渡しすることができます。ぜひ資料を見せながら家族へ相談することがおススメです。
\ 初回ヒアリングを確認する /
安全ゾーンを決めておく
整理収納アドバイザーは、勝手に他の部屋に入ったり、許可がないモノを処分したりはしません。
実は、作業中にご家族のモノを処分してしまうのは依頼者の方なのです。
アドバイザーも気づける範囲で「先ほど、ご主人のモノとおっしゃっていませんでしたか?」と注意を促す声掛けをするようにしていますが、アドバイザーがすべてのモノの所有者を把握することは不可能です。
ですので、例えば「今回はリビングだけだよ」「この部屋はやらないよ」と、安全ゾーンを決めて伝えておく事もとても有効です。お互いが安全ゾーンを把握していれば、ご家族が事前にモノを移動しておいたり、依頼者がその場の勢いでご家族のモノを処分してしまうような行動を、事前に予防することができます。
一緒に参加してもよいことを伝える
「ご家族の許可」をちゃんとお取りいただいている場合は、家族が揃う日程で作業日を決めるという方もいます。
ご家族全員が参加されれば事前の許可は必要ありませんよね。
また、ご家族が参加されるとメリットもあります。
家族全員の要望を反映して作業を行えるため整理収納が、成功しやすくなります。そして、家族全員が一緒に取り組むことで団結力や達成感を同時に味わうことができたり、プロに直接アドバイスやレクチャーを受けることで作業後に、生活習慣に対する家族一人一人の意識が変わる効果も期待できます。
可能であれば、ぜひご家族で整理収納を依頼して頂ければ嬉しいです。
まとめ
整理収納アドバイザーが活動を行うには、ご依頼者だけでなく、ご家族全員の許可が不可欠です。
家族全員の理解があるからこそ、作業がスムーズに進み、最終的には全体として快適な生活空間を実現することができるのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。