こんにちは。整理収納アドバイザーの田中まきこです。
みなさんは、日々の生活の中で「片付け」とはなんだろう?と深く考えたことはありますか?
「お片付け」に関する情報は、ネット上に数多くあります。私も整理収納のプロとして、日々「片付け」に関する情報を発信していますが、「片付け」が具体的にどのような行動を指すのか、理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。
今日は、「片付け」の基本的な意味を解説するとともに、「片付け」と「整理収納」の違いや、その相互関係についてお話しします。この記事が、日々感じている「片付け」に対する悩みを解決するヒントになれば嬉しいです。
「片付け」とは?
「物を適当な場所にきちんと納め、乱雑に置かれている物をまとめ整える」
これが、環境に関する「片付け」の基本的な意味です。
一方で、映画などでは「片を付ける」というフレーズが、物事をうまく処理する、つまり「後始末」を意味する場合もあります。日常生活で行う「片付け」も、多くの場合「後始末」として行われます。
・授業が終わったので、机の上を片付ける
・食事が終わったので、食器を洗って片付ける
・こどもが遊んだ後のおもちゃを片付ける
これらの行動は、すべて未来に向けた準備である反面、片付け自体は「後始末」として捉えられることが多いため、生産性を感じづらく、つい「やりたくない」「時間がもったいない」と思ってしまうのではないでしょうか?
「片付け」における2つの課題
「片付け」の基本的な意味を理解したところで、片付けを進める上での大きな2つの課題が見えてきます。
①「適当な場所」とはどこなのか?
何も考えずに物を引き出しに納めると、どこに置いたか分からなくなり、紛失することがあります。「適当」とは「いい加減」ではなく、「ちょうどよく合う・ふさわしい」という意味です。片付けを効率的に行うには、事前に一つひとつの物に適した定位置を決めることが重要です。
②どう「まとめ整える」のか?
例えば、鉛筆を文房具でまとめるのは一般的な方法ですが、全ての文房具を一箇所に集めてしまうと、別の部屋から取りに行ったり戻しに行ったりする手間が生じます。そのため、使う人やタイミングに合わせた「まとめ方」のルールを事前に決めることが必要です。
このように、片付けを成功させるには、物の定位置と住む人に合わせたルールを作ることが大切です。しかし、これに気付いたとしても、適切な解決策が分からなければ、無駄な収納用品を買ったり、模様替えで終わってしまうことが多いのです。
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整理収納で作る!片付けの土台
そこで役に立つのが、整理収納の理論とスキルです。
整理収納を行うことで、片付けにおける2つの課題を改善することができます。
定位置の確立
モノの場所が固定されることで、探し回る必要がなくなり紛失が減ります。これにより、物が増えてしまう悪循環を断ち切り、日々の片付けが楽になるでしょう。
住む人に合わせたルールの導入
モノを使う人やタイミングに合わせて配置することで無駄な動きを減らし、片付けのリバウンドを防げます。さらに、作業の効率が上がり、名もなき家事が減ります。

現状の部屋の乱れでお悩みの方に、土台を整えましょう。と伝えても、なかなか受け入れられないかもしれません。
しかし、整理収納で土台を作り変えた後の生活では、いままでなぜ片付けに悩んでいたのだろう?と感じるほど、お部屋の管理が楽になることを実感していただけるはずです。
おわりに
片付けを快適にするには、物を適当な場所に納め、乱雑な物を整理整頓することが大切です。
そして、そのためには整理収納で片付けがしやすい土台を作り、自然と乱れにくい環境を手に入れることが大切なのです。
「整理収納」は未来への「自己投資」です。
ぜひ、整理収納を取り入れ、快適な生活を手に入れてください。引き出し一つからでも始めてみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。