こんにちは!整理収納アドバイザーの田中まきこです。
今回は、整理収納アドバイザーが作業を進める際に重要な「作業の分量と作業時間」についてお話ししたいと思います。依頼者からのご要望にお応えするには、これらのバランスがとても重要です。
3時間で、キッチン!リビング!ついでに玄関もお願いしたい!
それはアドバイザー1名では、ムリですね・・
整理収納アドバイザーに依頼したいと考えている方はもちろん、
これから整理収納アドバイザーのプロを目指す方にも参考になればと思います。
作業の分量と作業時間が一致しないと起こること
整理収納アドバイザーが提供するサービスは、依頼者の家の状況に応じて適切な時間と労力をかけて行う必要があります。しかし、作業の分量と作業時間が一致しない場合、アドバイザーの活動がうまくいかないことがあるのはもちろん、依頼者も不満な結果になることがあります。具体的には以下のような問題が発生することがあります。
依頼者の思考の整理が追い付かない
整理収納は部屋だけでなく依頼者のモノの持ち方に対する思考を少しづつ整理しながら作業を行います。これによって、依頼者はモノの適量や日々の活動動線に気づき、その後の生活でのリバウンドを予防することができます。しかし、限られた時間内で広範囲の作業を行うと思考の整理を十分に寄り添うことができず、整理収納で得られるはずの効果が発揮できない可能性が出てきてしまうのです。
仕上がりのクオリティが低下する
依頼者が短時間で広範囲の整理を求める場合、達成すべき範囲に到達できないことがあります。その結果、モノの分類だけで終わってしまう、収納のレイアウト変更まで進めない等、依頼者の期待していたような結果とは、異なる仕上がりが生まれてしまう場合があります。
ミスが増えてしまう
アドバイザーにもっとも重要なのは作業手順です。作業の流れを決めることで確実に作業箇所の完成を目指すことができるのですが、あまりに短時間であると、本来必要な作業手順の一部を飛ばすことになります。すると、声掛けを忘れてしまったり、時間をオーバーしてしまう。また、私物を置いて帰ってしまうなどのミスが発生してしまいます。
3つの対策
ここからは、この問題に対して、私が実践している3つの対策についてお伝えします。
ご依頼前の情報共有
どの作業にどれくらいの時間を必要とするかある程度の目安をホームページに掲載しています。
・キッチン&食器棚→3時間
・リビング&ダイニング→5時間
・玄関&廊下→2~3時間
・クローゼット→3時間
・書類→3時間~5時間
これは、私が1人で担当できる作業の目安ですが、もちろん部屋の広さやモノの量、依頼者の状況によっても作業できる量は変わります。しかしこの目安がホームページ上にあることで明らかに無謀な依頼が来ないよう予防し、また依頼者も安心して依頼を進めることができます。
\ どこに掲載しているか探してみてね/
事前の打ち合わせ
事前の打ち合わせをとても大切にしています。なぜ作業を希望されているのか?依頼の目的などをお聞きしながら情報を整理します。すると時間内にすべてのオーダーを叶えられずとも優先的に片付けるべき範囲内を明確にすることで、無理な作業を進めるよりもよりニーズにあった作業プランをご提案できることがあります。
柔軟な対応
整理収納の現場では、予想以上にモノが多い、依頼者が作業から抜けてしまう等、作業時間の見込みが外れてしまうことは多々あります。そのような状況をカバーするために、作業終了30分前にアラームを設定しています。作業の進み具合に限らず、必ず後半30分は仕上げの作業に充てることで、多少見込みが外れても、作業途中で帰ってしまうような大きな失敗を防ぐような対策しています。
まとめ
このように、私自身もしっかり対策を練ってはいるものの、
やはり依頼者が時間に追われて焦っている状況では、難しいと感じる場面もあります。
整理収納アドバイザーに依頼したいと考えている方は、時間が限られているギリギリのタイミングに依頼するよりも、時間に余裕があり自分や家のことに時間をかけられるタイミングで整理収納アドバイザーに相談して頂くことをおすすめします。
また、作業の分量と作業時間の目安が明記されていないアドバイザーでも、メールや電話でお問合せすることで、事前に教えてくれるかと思います♪
せっかくプロに来てもらうのだから、最後までキッチリと仕上げてもらいリバウンドの少ない環境を手に入れてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。