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「片付け」とはなんだろう?|整理収納/片付け

こんにちは。整理収納アドバイザーの田中です。
みなさんは、日々の生活の中で「片付け」とはなんだろう?と深く考えたことはありますか?

「お片付け」に関する情報は、ネットを開けばたくさんの人が発信しています。
私自身も、整理収納のプロとして活動している中で「片付け」に関する発信を日々おこなっているのですが、「片付け」とは、そもそもどのような行動なのか。
理解できている方は、意外と少ないのではないでしょうか。

今日は、「片付け」の解説をすると共に、「片付け」と「整理収納」の違いや相互関係について書いていきます。
皆さんがぼんやりと感じている「片付け」に対する課題を解決するためのヒントにして頂ければ嬉しいです。

「片付け」とは?

goo辞典ではこのように解説されています。

かた‐づ・ける【片付ける】 の解説

[動カ下一][文]かたづ・く[カ下二]

  1. 物を、適当場所にきちんと入れ納める。乱雑に置かれている物をまとめ整える。部屋を—・ける」「本を物置に—・ける」
  2. 仕事をすっかり終わらせる。物事をうまく処理する。「宿題を—・ける」「トラブルを—・ける」
  3. 嫁入りさせる。縁づける。「三人の娘を—・ける」
  4. じゃまになる者をいなくする。殺す。「じゃま者を—・けろ」

出典:デジタル大辞泉(小学館)

物を、適当場所にきちんと入れ納める。乱雑に置かれている物をまとめ整える」この解説が、まさに環境に関する「片付け」の意味になります。

一方で、悪者が登場する映画などでは、ピストルを相手に向けて「片を付けさせてもらうぜ!」なんて言葉が出てくることもありますが、「物事をうまく処理する」「後始末」のような意味で使われることもありますね。

みなさんが日々行う「片付け」も、後始末であることがほとんどではないでしょうか。
・授業が終わったので、机の上を片付ける
・食事が終わったので、食器を洗って片付ける
・こどもが遊んだ後のおもちゃを片付ける

勉強も、食事も、子どもが遊ぶことも、すべて未来につながる行動ですが、片付けは後始末。
だからこそ、「片付け」という行動には生産性を感じることができずに「やりたくない。時間がもったいない。」と思えてしまうのではないのではないでしょうか?





「片付け」の2つの課題

言葉の意味がわかったところで、片付けをするにあたって、大きな2つの課題が見えてくるのではないでしょうか。

1つは、「適当な場所」とはどこなのか?

「適当」と書かれているからと、何も考えずに引き出し等に納めてしまえば、その後、どこに納めたかわからずに紛失してしまいます。片付けで解説されている「適当」とは、「いい加減」という意味ではなく、「ちょうどよく合う・ふさわしい」という意味で使われています。日々の片付けを行うためには、事前に一つ一つのモノに適した定位置を決めておく必要があります。

2つめは、どう「まとめ整える」のか?

「まとめ整える」と言えば、例えば、鉛筆なら文房具でまとめればいいのかな?と想像できると思います。
しかし、ただ家中の文房具を一か所にまとめてしまえば、部屋をまたいで取りに来たり、わざわざ戻しに来なければなりません。そうなれば、戻せなかったモノが各部屋で行き場を失い、部屋が乱れる原因になります。日々の片付けを行うためには、使う人、使うタイミングに合わせて、「まとめ方」がルール化されている必要があるのです。

このように、「片付け」を行うには、モノの定位置と、そこに住む人に合わせたルールが、事前に作られていることがとても重要になります。
しかしこの課題に気づけたとしても、課題に適した解決方法がわからなければ、
モノの場所を作ることに集中してしまい、無駄な収納用品ばかりを買ってしまったり、モノの配置だけを変えた「模様替え」で終わってしまうケースも多いのです。

そこで必要になるのが、整理収納の理論やスキルです。

整理収納で作る片付けの土台

整理収納を行うと、先ほどお伝えした片付けの2つの課題を改善することができます。

例えば、整理収納はモノに適した定位置を作ります。


・モノの場所が固定されることで、探し回る必要がなくなります

・モノの紛失が減り、二度買い三度買いによる、モノの量が増えてしまうサイクルを絶つことができます。片付ける対象物が減るだけでも、日々の片付けが楽になったと感じるでしょう。

また、整理収納は住む人に合わせたルールを環境に取り入れます。


・住む人に合わせてモノを配置すると、余計な動きが減り、人の動きがスムーズになることで「やりっぱなし」などが予防できます
・作業の工程に合わせてモノが配置されているため、自然とひとつひとつの工程が時短されます。

・紙などでルール表を作るのではなく、環境の中に「見えるルール」が作られていき、名もなき家事と言われる細かな片付けを減らすことができます。

もしも「急いで見栄えだけをキレイにして欲しい!」という緊急性のある依頼の場合は、産業廃棄物収集運搬業許可をお持ちのハウスクリーニング業者さんや、掃除や雑用など依頼者の要望に応じてくれる家事代行業者さんに依頼されることをお勧めします。

しかし、その場かぎりの応急処置で見栄えを良くしても、その後の生活でキレイを維持できる人はどれくらいいるでしょうか?

プロの手を借りたいほど、部屋が乱れてしまう人には、なにかしらの課題があるはずです。
その課題がクリアできる環境になっていなければ、簡単にリバウンドが起きてしまいます。

「どうせキレイにしても、すぐに戻るから意味がない」
「片付かないのは、性格のせいだからしょうがない」

そのような言葉を聞くたびに、何度もリバウンドを繰り返してきたのだろう。努力が報われない片付けをしてきたのだろう。と、キュッと心が締め付けられるのです。

ですので、今の生活を変えたい!もう片付けに悩む人生は終わりにしたい!!というご要望なのであれば、整理収納はとても効果を実感していただける選択肢だと思います。

キレイも、清潔も、気持ちの良い暮らしも。片付けがしやすい土台さえあれば、いくらでも実現できます。
「片付け」は、片付けがしやすい仕組みを作ることが最優先です。ぜひ整理収納で、快適な生活を手に入れていただきたいと思います。

おわりに

最後にまとめます。

「片付け」=物を、適当場所にきちんと入れ納める。乱雑に置かれている物をまとめ整える。こと

そして、整理収納で片付けがしやすい土台を作ることで、日々の片付けは快適になり、自然と乱れにくい環境を手に入れることができます。

いかがでしょうか。

「片付け」とは、なんなのか?どんな行動なのか?その意味を知ることで、整理収納を取り入れる必要性にも触れていただけたのではないでしょうか。

整理収納は、「後始末のような片付け」とは違います。未来の自分が快適になるのための、まさに「自己投資」のような行動です。

みなさんも、この「自己投資」を挑戦した経験があるのではないでしょうか。
・アルバムの写真整理・クローゼットの洋服整理・食品のストック整理

しかし、ちゃんと最後まで活動ができましたか?なんとなく、最後は詰め込んで片付けを終わってしまっていませんか?

いえいえ、決して責めているわけではありません。

それだけ、緊急性の低い「自己投資」の活動は、強い意志がなければ最後までキッチリと終えることができないのです。
だからこそ、まず取り組む前に「やらねばならない必要性」を理解し、納得している状態を作ることが、成功への近道だと思っています。

必要性に気がつけば、あとは、とにかく動くだけ。
ご自身で整理収納の本やネットを参考に取り組んでもいいですし、講座でしっかり学んで1から実践してもいいかもしれません。
ご自宅に呼べるなら整理収納アドバイザーに依頼して、環境をパーソナライズしてもらうという選択肢もあります。

どんな選択肢でもかまいませんので、まずは引き出し1つから。整理収納を生活に取り入れて頂けたらと思います。
皆さんが抱えている「片付け」に対する課題が、少しづつでも解決することを願っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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