こんにちは!整理収納アドバイザーの田中まきこです。
私は整理収納アドバイザーとして、一般のご家庭の整理収納サポートを回りつつ、
デジタル整理アドバイザー2級認定講師をさせて頂いています。
今回は、私の過去のエピソードから、デジタル整理に対する想いについて書いてゆきたいと思います♪
データの取り扱いはだれも教えてくれない
私がパソコンをちゃんと扱うようになったのは、今から17年前。
某メーカーの商品開発部に所属し、巨大な四角い鉄の箱のようなMacのデスクトップパソコンを与えられたことから始まります。
自宅のノートパソコンしか知らなかった私は、その無機質な巨大な箱を見て「電源はどこですか??」と慌てたのを今でも覚えています。
新卒採用だったこともあり、パソコンの事以外にも学ばねばならない事が多く、とにかく覚えることだらけの日々。
そんな中で、パソコンがうまく使いこなせない私は、先輩方のお荷物だったことでしょう。
教えてくれる先輩たちも最初こそ丁寧に教えてくれたものの、
そのうち、「パソコンなんて、みんな手探りで使ってるんだから。人に聞かない!」と叱咤されるようになり、
会社の近くの書店で購入した参考書とネットサーフィンで、独学でパソコンを扱いながら仕事をこなす日々を過ごしました。
そんな、手探りな私のデジタルライフは、忙しい仕事の中ですくすくとスキルが向上し、
officeはもちろん、illustratorやPhotoshopも扱えるようになってゆきました。
しかし、商品化の仕事で必要なパソコンのスキルは「使い方」だけではありませんでした。
それぞれのデータに幾度となく修正が入り、ようやく1つの商品が出来上がる「商品開発」という仕事は、まさに「データ管理」が最重要課題です。
フォルダーにわけて管理するけれど、そのフォルダーすらどこに置いたかわからなくなってしまう。。
紛失しては、メールの履歴をたどってダウンロードをやり直す。。
そのような失敗を繰り返すと、
同じようなデータが何個も増えてしまい、余計にデータ管理のできない環境を自ら作ってしまう状況でした。
私にとって、それだけデータ管理は苦手分野だったわけですが、誰に相談しても「それは自分がきおつけるしかない。」と言われるだけで、良い解決策がみつかるわけもなく。だんだんと、「自分は管理能力の低い人間なんだ。私には、この仕事は向いていないんだ。」と、自己肯定感下がり、仕事のモチベーションも消えていきました。
みなさんは、わたしのようなデータ管理がうまくいかない後輩や同僚がいたらなんと伝えるでしょうか??
「こうやってデータ整理すれば大丈夫だよ」と自信を持って伝えられますか?
今、過去の出来事を振り返ると、私の先輩方は、決して意地悪だったから教えてくれなかったのではない。と感じます。
皆、パソコンの取り扱いは手探りだから。気合や努力でどうにか向き合うものだと自分自信を納得させて歩んできたからこそ。
うまく伝えられなかっただけなのではないでしょうか??
自信を持って働くために
データ管理において、小さなミスの連続で自信を失っていたり、業務の効率を図れずにお困りの方にとって、
ぜひデジタル整理を学び、「なるほど。このルールで活動してゆけば安心だ!!」
と思えることが、どれほど仕事の生産性をあげ、仕事を楽しいと感じる機会を与えるでしょうか。
企業・団体の責任ある立場の方には、ぜひデジタルデータの整理の問題解決を社員個人の問題だと放置せずに、
「生産性と社員全体のモチベーションの維持につながる課題」であるという認識を持って取り組んで頂きたいと思っています。
デジタル整理アドバイザー2級認定講座で伝えたいこと
「パソコン内を、どう整理してるか見せてください。」と言って、簡単に見せてくれる人はいないでしょう。
それだけパソコンの中というのは、重要なデータで溢れています。
また、その大切なデータを紛失する事は、社会人にとって信頼性を失うような、大きな損失へ繋がるケースになりかねません。
感染症の流行により、私たちの働き方は大きく変化し、
いままで、なかなか進んでこなかったDXも、資本力のある大手企業を中心に進んでいるように感じます。
オンラインのクラウドサービスの導入により、資産価値のある情報は、個人のパソコンでの管理ではなく、どこでもだれでも、閲覧し取り出す事ができるような管理体制も取り入れる企業も増えています。
しかし、クラウドであったとしても、企業のデータサーバーであったとしても、情報を入れる「大きな箱」を提供されているにすぎません。
むしろ情報の保管が容易になった現代で、
それを扱う一人一人のデータ管理能力は、より求められるスキルとなるのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。